プライド月間
アメリカカリフォルニアより
ピュアグローバルマッチング婚活サポーターKIKUが現地のおすすめ情報をお届けいたします(^_-)-☆
6月は「プライド月間(Pride Month)」と呼ばれ、世界各地でLGBTQ+の権利を啓発する活動・イベントが実施されます。そもそもの始まりは、1960年代後半にマンハッタンのゲイバー「ストーンウォール・イン」で起きた事件と暴動、その1年後に初めてのプライドマーチがニューヨークで行われました。それから50年後もプライドマーチは続き、6月になると世界中でパレードやイベントが開催されます。

私の住むサンフランシスコは、LGBTのシンボルであるレインボーフラッグ発祥の地。ゲイであることを公表して当選した米カリフォルニア州初の市政執行委員、ハーヴェイ・ミルクの発案でゲイアーティストのギルバートがデザインしたもの。ミルク氏はその後暗殺されてしまいますが、現在でも彼の功績や活動は広く認知、賞賛されています。
観光地としてもよく紹介されている「カストロ地区」は、サンフランシスコのゲイバーのオーナーが協同して、取り締まりを強める当局と闘い、さらにGLBTの政治家ミルク氏の当選から、その権利が守られるようになっていき、現在では世界中からLGBTQの聖地として知られています。
現地企業で働く私の職場にも、当然多くのLGBTの同僚もいますし、入社時の直属の上司もゲイでした。さらに私の甥っ子と姪っ子も同性愛者、素敵なパートナーとの結婚式にも参列しました。おそらく多くの当事者の方達は、サンフランシスコの持つ、あらゆる多様性への寛容さに惹きつけられるのだと思います。
毎年恒例のプライドイベントでは、有名なパレードはもちろん、市庁舎広場全域がイベント会場となり、様々なブースやステージで多くの人で賑わいます。

私が働く会社も、社会貢献活動の一環としてブースを出し、フェイスペイントや会社のロゴ入りプライドグッズを配ったりという形で参加しています。LGBTQ当事者達はもちろん、ほとんどの来場者はアライ(Ally)。アライとは、米国でLGBTの方々を支援し、同姓愛に対する嫌悪や偏見を持つ価値観などの解消を促すための活動(Straight Alliance)が盛り上がり、これらを支持する人を意味します。

自分が自分らしく生きる権利は、みんな持っているはずなのに、他人が自分らしく生きる事に偏見を持ったり、差別したりする事はおかしい。みんなわかっているはずなのに、今だにマイノリティが攻撃や差別の対象になる事件が後を絶たないから、きっとこのプライド月間やパレードが個々や社会が問題を考えるきっかけになるという意味があるのだと思います。
